腰で漉(こ)す

bon-naoto2005-11-20

腰は、上半身と下半身をつなぐ身体(月)の「かなめ」(要)の部分である。腰の使い方で動きの質が変わってしまうといってもいいくらい大事なところだ。


野口体操で「腰で漉(こ)す」ということが言われる。重みを生かすことによって生まれる地球の中心からのエネルギーを上半身に伝えていくときに、腰は必ず通るのである。


よく「腰を入れる」という言葉があるが、腰に力を入れてキッチリと固めてしまうと、強力にはなるがその分動きの多様性は失われてしまう。ウェイトトレーニングなどでは、きっちりと腰を固めないと痛めてしまうから、そういう使い方も必要だろうが、腰の内部にある筋肉の多様性を十分に生かす為には、キッチリ固める使い方だけではだめだろう。


どうも自分は腰が硬いというか通り一辺倒になってしまっている。上半身と下半身をつなぐ支えとしてだけで、腰自体の動きの多様性を全然生かせていないようだ、ということが分かってきた。腰がもっと自由になれば、上半身の負荷も軽くなり、楽な動きができそうな気がしている。*1


今日の一句:要(かなめ)をフリーに

*1:写真は「toshiの写真箱」