自然におまかせ

bon-naoto2006-04-25

野口体操では重力を使った動きが基本となる。その代表的な動きに「波」の動きがある。


自分の「重さ」を液体か気体のようにし、地球の中心に流れ込むイメージを持つ。そうすると自分の身体も床に向かって落ちていくのだが、ある程度まで落ちると、床からの反作用の力が働き、身体が上に上がっていくのだ。上手くできると、自分で身体を上に持ち上げていると言う感覚は殆どなく、自然の力で勝手に上に上がっていくといった感じとなる。


重力とその反作用の力、動きのイメージ、自分の身体、この3者をうまく絡ませると面白い動きが生まれてくるに違いない。この3つの関係性を上手く使いこなせる人が「達人」と呼ばれるのではないだろうか。自分はホントまだまだであるが、探求する興味はつきない。


いい動きをするには、余計な力が抜けていることが必須なのだが、それには、自分に余計なこだわりがあっては駄目なのだ。逆説的だが「いい動きをしよう」とか「カッコよく動こう」と思うと力が入ってダメになるのである。


「自然におまかせする」という心境がやっぱり大事なのだ。*1

*1:写真は「toshiの写真箱」