修行

bon-naoto2006-06-21

「修行」とは、ちょっと堅苦しい言葉だ。でも、これは身体を持ってして自分を高めていくことを意味している。「行」は「行う」こと。すなわち身体を通してのトレーニングということだ。頭で考えるだけではなく、身体を持って実感すること。これがとても大切なことなのだ。


頭で考えることはとても大事なことだが、ともすると概念だけが空回りすることにもなる。言葉を説明するために別の言葉がいる。その言葉を説明するためのまた別の言葉・・・・・・と際限がない。概念が概念の連鎖を生み、膨大な妄想の世界ができてしまう。


言葉を尽くすことも大事なことだが、それだけで世界の全てを説明できるわけでもない。言葉で描きだされた「真理の世界」よりも、今自分の呼吸がどうなっているかとか、心臓がどう動いているかとか、重心はどこにあるかといった情報の方がよほど多くの真実を伝えてくれる。


「行」を修めるのが「修行」。東洋の修行法は、頭でっかちにならずに、理論や概念を身体で感じ、検証することを目指すものだったのだろう。*1

*1:写真は「toshiの写真箱」