2008-01-01から1年間の記事一覧

つながりを求める心

どんな人間でも、一人では決して生きられない。たとえ、山の中に孤独で暮らしている様な人でさえも、心の中で人とのつながりを拒絶することはできないだろう。 過去の何らかの出来事や、環境により、十分に愛されることのできなかった(あるいはそう強く思い…

後ろに広がる世界

武術では「前に隙がないのは当たり前で、後ろにも隙がなくなったとき初めて本物となる」と言われている。世界は自分の前にしかないとついつい思いがちだが、単に自分の眼が前についているからそう思い込んでいるにすぎない。自分の横にも後ろにも世界は広が…

妥協だらけの人生だから

妥協だらけの人生だからこそ、ほんの僅かでも「これだけは妥協しない」というものを持たないとな。

あらゆる色を含む色

全ての波長の光を合わせると、普段見ているような「透明な光」となる。あらゆる「色」が渾然一体に混ざり合ったところに透明な世界がある。

徹した経験

何事をやるにせよ、後で「いい経験」となってつながるのは、それに徹したかどうかである。そのときは、仮にいい結果が残せなかったとしても、真剣に物事に徹するプロセスが、次のものを生み出すのだ。中途半端に、力や手を抜くことを考えるべきではない。真…

かけがえのない人間

かけがえのない人間 (講談社現代新書)作者: 上田紀行出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/03/19メディア: 新書購入: 7人 クリック: 42回この商品を含むブログ (28件) を見る 人間の生きる意味や充実感はどうすれば見いだす事ができるのか。それは、一人一人…

洗脳からの脱却

多かれ少なかれ、人は洗脳されている。自分が当然そうだ、100%間違いないと信じていることでさえも、よくよく考えてみれば、特に普遍的な根拠があるという訳ではなく、誰かの都合のいいように作られた情報だったりする。 自分の信じていたことが、嘘であっ…

仏も時には鬼となる

仏様は、いつも仏の姿をして現れるとは限らない。自分を鍛えるために、時には鬼となって、厳しい試練を与えることもあるだろう。いろんな姿をして現れるのだ。「神も仏もない」ように思える試練のときは、仏は実はいちばん近くにいるので、分からないのだ。

「ありがとう」と言えないようなことに「ありがとう」

「ありがとう」には大きな力がある。 特に「ありがとう」と言えないようなことに対して、言うことができたとき、最も大きな力を発揮する。

自分の中で起こっていること

「身体と心はひとつのものである」と言われる。これまで自分が何度も聞いてきた言葉でもある。でも、その真意は、単なる知識のレベルでは、分かるはずもない。本当に自分で体験して初めて分かってくるものであるのだ。 今自分が思っていること、考えているこ…

責任を取ること

映画「http://www.ashitahenoyuigon.jp/index1.html」を見た。 主人公は、岡田資中将という、藤田まことが演ずる実在した日本軍人。岡田中将は、名古屋の空爆に関わり、その際に撃墜され捉えられた米軍の航空戦闘員を処刑する。終戦後にその責任を問われ、横…

痛みを通して、人とつながる

痛みがあるのは、身体があるから。それは、この世界に生きている証だ。痛みを通して、人の痛みを知る。痛みを通して、自分も人も痛めつけないように優しい気持ちを知る。痛みを通して、人の痛みを想像する力を知る。痛みを通して、人と共感できること、つな…

右の頬を打たれたら、左の頬も出せ

キリストが聖書で言っていた言葉。 右の方は、予期せぬ出来事、不意打ちのようなトラブルやアクシデントだが、左の方には自分の主体的な意志が入っている。主体的な意志をもって物事に対処せよ、と教えている。

透明

湖の水も透明であればあるほど奥底まで見通すことができる。 同じように、心も透明であれば、人の心の奥底まで見ることができるだろう。

根性

「根性」とは、数々の困難にもめげずに、気を取り直して、前に進んでいく力のことをいう。 これは、人間にとって、特に男にとっては非常に大切なものである。何事につけてもそうだが、全てが順風満帆に行くわけもなく、行く手に様々な障害が立ちふさがるのが…

憂きことの

なおこの上に つもれかし 限りある身の 力ためさん 江戸時代の陽明学者、熊沢蕃山が詠んだ歌。

無名の偉人

いまここにこうして生きていられるのも、名を残すことなく、ただ人々の幸せのみを願って生き、死んでいった「無名の偉人」たちの働きのおかげなのだろう、きっと。 教科書には載らない。もう、その人のことは、誰も覚えていない。 そんな人たちの仕事や、思…

自分で選んでいる

自分に起こる出来事は、自分で選んでいる。まったく自分と関係なく、外から偶発的にやってくるように思えることでも、では「何故その時その場に居合わせ、その人からそのように言われたのか」ということをよくよく振り返って見れば、自分のあり方と無関係で…

心は料理

心は料理のようなものである。素材を組み合わせて、煮る、焼く、揚げるといった調理を施し、調味料で味付けをする。理想的な自分の状態とは、実はそんなふうにつくることができるのだ。 子供は外界から刺激を受けることによって、新しい情報を手に入れ、成長…

過去への執着を捨てて

過去に執着するとその分だけ自分が弱くなる。成功にせよ、失敗にせよ、過去に執着すれば、それがそのまま「捨てることのできない弱さ」を作り出してしまう。歳を取るのも速くなる。

答えなし

年齢を重ねるにつれ「答えなし」の問題が増えてきているような気がする。学校での試験勉強の時は明確に「答えがある」問題であり。その「正解」に短時間で到達できれば、よしとされた。思えば、のどかな時代であった。 でも、この世界ってそんなに簡単に答え…

怒りとのつきあい方

怒りはたいへん強力なエネルギーだが、その方向性は「破壊」である。だから、怒りにかられて、自分をコントロールできずに行った行動は、えてしてよくない結果を生む。 怒りはもともと自分を守るための感情である。外敵から身を守るために、身体を緊張させ、…

生きていることは学ぶこと

多くの失敗を繰り返しながら人は成長していく。これは誰でも同じで、このプロセスを経過せずに成長する人はいない。誰もが発展途上にある。そもそも「悟り切った人」などこの世に存在しないのだ。 「生きている」ということは、そのまま「学び」ということで…

業(カルマ)

自分が生まれてきた時代や国、社会の状況や受けた教育、親、教師、友人などの出会った人たちなどなど、全ての経験をベースとして、今の自分が存在している。それは、いくつもの様々な糸が縦と横に紡ぎだされ、絶妙なバランスで織り上げられている布のような…

痛みを共有する

もともと「人の痛み」とは「自分の痛み」のことではなかったか。たまたま身体が違うので別なもののように見えるだけで。

上機嫌

上機嫌の作法 (角川oneテーマ21)作者: 齋藤孝出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2005/03/01メディア: 新書購入: 14人 クリック: 140回この商品を含むブログ (150件) を見る3年ほど前に出たこの本をなぜか読み返してみたくなった。「『上機嫌』を技にする」…

ただやることの難しさ

日本韓氏意拳学会 Official Web site前から気になっていた韓氏意拳の体験講習会に行ってきた。講習会では「形体」と呼ばれる、体操のような動きと、站樁の初歩的な動きを教わった。 求められているのは、ひたすら「自然な動き」である。当然ながら人間は生物…

答えを出す

お前は何故生きているのか? 今この瞬間に答えてみよ。 この問いに答えは出ないが、「答えじゃない答え」はいつもここにある。

自分の真の姿を見ること

自分の真の姿を見つめることは、たいへんな恐怖を伴うことかもしれない。だからこそ、普段はなるべく見ないようにしているのだ。平常時に「これが自分」と思っている以外にももっと違う自分がいるかもしれない。それは普段は自分と認めないような自分である…

動が微かであれば神はますます全し

韓氏意拳―拳の学としての意味作者: 日本韓氏意拳学会出版社/メーカー: スキージャーナル発売日: 2007/04メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (2件) を見る意拳創始者、王薌斎先生の言葉。